京都の桜 女一人旅 〜2日目 山科の桜編〜
午後は山科桜めぐり
醍醐寺をあとにして、ここからは徒歩で別のお寺へ向かいます。と、醍醐寺を出てすぐに小さなカフェが。
調べていたときに見た覚えがあるな…と思い、疲れてもいたのでちょっと休憩することに。
tabelog.com
「コーヒーだけ飲もう」と思っていたのですが、「秋篠宮様にも提供したちから餅」(わらび餅)と書いてあったのに惹かれて、コーヒーとちから餅を注文しました。
コーヒー、なんでこんなに量少ないの…?
アイスコーヒーで氷入れてあるのに、カップの半分にも満たない。。。
それなのに600円…?えー…?
わらび餅も美味しかったけど、これで700円はちょっと…
この店に入ったことに、ちょっと後悔しました…
雑誌などでも取り上げられているようですが。。。うーん…
気を取り直して、散策再開です。
小野小町の知らなかった話
向かったのは、隨心院というお寺。www.zuishinin.or.jp
醍醐寺からは、歩いて15分くらいです。
小野小町ゆかりのお寺だそうです。
お寺の周辺は「小野」という地名で、昔は小野一族の根拠地で、小野妹子もこのあたりの出身らしいです。
小野小町については謎な部分がほとんどらしいですが、宮仕えを引退した後、このお寺で暮らしていた、と言われているそうです。
入ってすぐ梅園があったので、桜よりも梅のほうが有名なのかな?
ですが、これまで知らなかった小野小町の話について色々と知ることができました。
ちょっと、私には怖かったですが…
入ってすぐ右手に、「小野小町化粧の井戸」があります。
小野小町の屋敷跡にある井戸だそうで、この井戸の水を使って化粧をしていたと伝えられています。
本堂のほうに向かうと「文塚→」と書いた看板があり、男性がそちらに向かって歩いていたので、私もつられるようにしてそちらへ向かいました。
(人がいなさすぎて、どこからどう見たらいいのかよく分からなかったw)
本堂敷地の横の細い道を歩きます。
まったく修理されておらず、壊れたままの塀と、倒れたままの鬱蒼とした木々を見ながら、静かすぎる道を歩きます。
すぐ隣に民家があるのに、とても静か、静かすぎる…
突き当りに、このような看板があったので、とりあえず権現堂のほうに行ってみました。
戻って、文塚へ。
「文塚」と聞いて、なんとなく「小野小町が書いた紙類を埋めたとこなのかな」と思っていましたが、、、
もらった恋文を埋めた場所だった( ゚Д゚)!
「せっかくいただきましたが、その想いにこたえることはできません。ごめんなさい。でも大事な気持ちはきちんと埋葬いたします」
ということですね…
お、おぅ…なんか、すごい強烈な想いが残っていそうな…
モテすぎる人も大変ですね…
なんかちょっと怖いな…
と思いながら、本堂のほうへ回るために歩いていると、今度は案内のついた木が。
なんだろ、これ。
と思ってその時は素通りしたのですが、本堂に入るところにあった解説で判明しました。
謡曲「通小町」の前段 即ち深草少将が小町の許に百夜通ったという伝説の舞台がここ随心院である。
その頃小町は現在の随心院の「小町化粧の井」付近に住んでいた。
積る思いを胸に秘めて訪ねて来た少将であったが、小町は冷たかった。
少将は「あなたの心が解けるまで幾夜でも参ります。今日は第一夜です」と、その標(しるし)に門前の"榧(かや)の実"を出した。
通いつめた九十九夜―その日は雪の夜であった。門前にたどり着いた少将は疲れ切って九十九個目の"榧の実"を手にしたまま倒れ再起できなかった。という。
随心院の境内には思い出の「文張地蔵尊」「文塚」があり、道筋には"榧の大木"がある。
こ、ここここ怖い…((((((;゚Д゚)))))
し、死んじゃったの!?ね、ねぇ…
あっ、さっきの木は、その木なのか…!!!
なんだか恐ろしいよ、小野小町…
日にち数えてたのに想いにこたえることはせず、最終的に人が死ぬって…
人によっては、これを「ロマンチック」というのだろうか…
この話を知った上で、あの文塚を見ると、成就されなかった人の想いのつまった場所、ということでより恐ろしく感じられました。。。
小野小町の生涯については謎が多いそうですが、90歳近くまで長生きした、とも言われているそうで、「なんだかな…」とも思ったり…
私も将来、こういうところに惹かれるのかな…と暗い気持ちにも(^^;
帰るときには本堂の前で結婚式の写真撮ってるカップルがいて、
「ここで結婚式を挙げるって、どういう気持ちなんだろう…」
とか余計なことを考えてしまいました(^^;
私にはなんか強烈なインパクトのお寺だったな…苦笑
桜の穴場・勧修寺
「なんか怖かったなぁ」と思いつつ、天気のいい中、次の場所へ向かってまた歩きます。こちらは隠れた桜の名所として有名だそうです。
確かに醍醐寺から近いのに、そんなに人がいなかった!
醍醐天皇の祖父母が出会った場所だそうで、2人の話は源氏物語の明石の君の元にもなっているそうです。
今日も源氏物語!
明石の君の話も好き♪
控え目だけど目立つ存在って、素敵ですよね~。
水戸黄門として知られる徳川光圀寄進の石灯篭も有名だそうです。
「京都へ来られたら ぜひ見て通ろう」
ダジャレw
カメラに入りきらない!
それにしてもこの池、水深がかなり浅い部分があるようで、鯉の背びれ部分が水から出ていてちょっと気持ち悪かったです…
しかも泳ぐから、なんか未知なる生物がうごめいているようで…
ひぃぃぃ!!!!と一人でつぶやきながら、写真を撮っていました。(それでも写真は撮る)
人も少なくて静かだし、ぽかぽかして気持ちいいし、桜は咲いてるし。
ベンチに座ってのんびりいい時間を過ごせました。
大石神社で満開の大きな桜に出会う
次は、バスで移動して大石神社へ向かいます。勧修寺からは、バスと徒歩で15分くらいでしょうか。
歩けなくもないんですが、少し疲れたのでバスを使います。
地下鉄・バス二日券は、京阪バスも乗れますし!
と、向こうから、ゆるキャラが…
「きよまろ」と書かれたタスキを掛けています。
「お茶碗…清水焼のキャラクターかな…」と手を振って別れました(笑)
ここの神社は、昭和にできた新しめの神社。
名前の通り、赤穂浪士・大石内蔵助を祀っている神社で、大願成就の御利益があるそうです。
(大願成就…?)
素晴らしいですね!
観光客というよりも、ご近所の方々がお参りと桜を見に来られている感じでした。
山科は桜がたくさん咲いてて、「桜を見に来た!」という気持ちを満たすことができました!